Q. たかしさんからの疑問
文章での描写がへたなので、大変伝えづらいのですが……。線香花火に関す
る疑問です。
数ある花火の中で、線香花火が好きです。
先端のオレンジ色の玉が大きなうちは、火花がパシャパシャして、あれが好きです。よく見ていると、あの「パシャパシャ」、火花が途中で枝分かれしているように見えます。
火花が枝分かれするなんて、普通じゃないですよね? 線香花火の火花は、どうして枝分かれするのでしょうか?
★前回に続いて、花火の疑問ですね。
私もあの「パシャパシャ」が大好きです。(星田)
A. 酒もっとさんからの回答
推測ですが、まずいえることは、高温になると粘性が非情に高いということ。
次に、線香花火は、緩やかに燃焼して高温に保つ火薬と、爆発的に燃焼する多数で少量の火薬からできているのではないでしょうか?
後者の火薬が爆発するとその勢いで本体から飛び出す。粘性が高いので飛び出したものはバラバラにならないで球形を保つ。その飛跡が線香のように見える。次に飛び出した球の中で再度爆発が起こる。このとき球が小さいので本体と飛び出し部分とに別れるのではなく、全体が数個に分裂する。これが枝分かれとなる。
以上の説明でも、多数で少量の火薬がなぜ一度に爆発せず、徐々に爆発していくのかの疑問は残りますが……。(酸素に触れた部分で爆発が起こると考えると説明が付くかも知れません。球の表面で爆発が起こるから飛び出しやすいし、飛び出した球の中ですぐに次の爆発が起こることも)
A. Volklさんと星田とのやりとりから
線香花火の成分には、鉄が含まれています。
鉄といってもいろいろありますが、炭素含有量の多い鉄をグラインダーで削ると、線香花火のように火花が枝分かれします。
枝分かれする理由は、火花が発生したときに、不純物の炭素が酸化し、爆発するためだそうです。
ですから、炭素含有量の少ない純鉄を削っても、火花が枝分かれすることはありません。
逆に、炭素含有量の多い(といっても0.数パーセントですが)鉄の場合には、非常に細かく枝分かれします。
★疑問No.692「打ち上げ花火の玉を打ち上げるための火薬って、どれくらい必要?」について、ご回答をいただいたKiminariさんにも助けを求めたのですが……、以下のようなお返事が届きました。
A. Kiminariさん
線香花火のメカニズムは、論文が書けるほど複雑なので、簡単にはお応えできません。すみません。
★お返事をいただき、本当にありがとうございました。
この疑問は、大変むずかしかったということがわかりました。
しかし、そこんところをわかりやすくお答えいただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ、よろしくおねがいします。
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