Q. 巨峰大好きさんからの疑問
初めて疑問を送ります。
小学生の子どもがいます。食卓で漢字の練習をしているを見て、「あれ?」と思いました。
子どもは「座」という漢字を練習していたのですが、子どもの書き順が「私の書き順」と違っていたのです。思わず、
「その書き順、違うよ」
と言ったのですが、子どもは「これが正しい」と言い張ります。
まさかと思って調べてみたら、なんと、子どもが正しかったのです。「座」という漢字は、「まだれ、人、人、縦、横、横」と書くのだそうです。私は、「まだれ、人、人、土」と書いていました。
そこで、教えてください。今回の私の例のように、その書き順はまちがっているよという例をたくさん教えてください。よろしくおねがいします。
★面白いですね。
ただし、小学校の国語で扱っている「一般的な書き順」という程度の扱いにしておいてくださいね。
「この漢字の書き順は、絶対にこれだ」と本気で抗議されても困ります。(星田)
A. サンディエガンさんから
必要の「必」なんていかがでしょうか? 私はずっと「心」を書いてから「ノ」としていましたが……。
上の「’」を最初に書いて、バッテンを「ノ」から書きます。そして、最後に両側にある「’」を書いておしまいです。なんだか、解りにくい説明ですみません……。
昔、バイトで塾講師をしていて生徒に教えられたので、いまだに覚えています。
★私も、「心」→「ノ」と書いています。許容範囲じゃないのかなぁ。
A. プープープーさんから
気になるものをあげてみました。
簡単なところだと「右」と「左」。
「必」。書けない人は「心」を書いてから「ノ」を加えるという間違い。
小学校で習う中でも難しい「飛」
漢字なの!? 書き順は? 「凸」と「凹」。
私がどうしても気になるのが、
・「8」を「6」を書いてから上の部分をつなげて「8」にする書き方。
・「8」を「9」を書いてから下の部分をつなげて「8」にする書き方(筆記体の小文字のqのような感じ)。
・「ツ」の1画2画を書いて、「シ」の3画を書いて「シ」とする書き方。
・「シ」の1画2画を書いて、「ツ」の3画を書いて「ツ」とする書き方。
★「シュークリーム」が「ツュークソーム」になっていたのを発見したことがあります。おいしそうじゃありませんね。
A. イブパパさんから
「上」の字は、(1)
縦、横、横 と、(2) 横、縦、横 の書き順があるようです。
(1)と(2)のどちらの書き順も正しいという話も聞いたことがありますが、同じ漢字に2つの書き順がありえるものなのかどうか……。
(1)については、「正」の字の書き順を考えた時に、上の横棒と左の縦棒を除いたのが「上」なので、「そうか〜」と納得もできました。
(2)は昔習ったときの書き順なので、私自身はこちらが正しいと思っています。何より、長年染み付いた癖と形のとりやすさで、(1)を知った今でも(2)の書き順を変えるつもりはありません。
A. りょうけんさんから
「必」や「飛」は、かなり有名ですね。
「右」、「布」、「希」も知られているかな。
では、「衆」はどうでしょう。下の部分が、
(中央)ノ縦(左)ノノ(右)ノ払い
です。もっとも、下が「象」の下になっているのも見かけますが……。
A. SHOWさんから
「右」と「左」の第一画目はどこか? がいちばんよく出てきそうだと思いますが,僕の中ではよく間違えそうなのが、「りっしんべん」だと思います。あれは「小」ではありませんね(No.356の疑問も出てきていますが……)。
あと「題」という字も間違えやすいと思います。「頁」ではなく,「是」が先ですね。
A. 爽雨さんから
筆順は正しくあるべきだと思います。
筆順の大原則は……、
1.上から下へ
2.左から右へ
3.横から縦へ
です。しかし、
2画以上の場合「横→縦→横」、ただし、下に突き出る縦は後で書く
縦画に横画が接している場合は「縦→横」
「力・刀」は横画部→左払い
「九・几・乃」は左払い→横画
「厂」は横画→左払い
「戊・皮」は左払い→横画
囲む形になるもの(国など)囲みの画を先に書き底部は最後に
等々あり、特殊なものもあります。たとえば
「必・飛・悪・耳・乗・式・可」など
今までの経験では、私が小学校で「上」を習ったのは「横→縦→横」だったのですが 今50才くらいの人が小学生のとき、「縦→横→横」と習っていたのです。筆順は絶対変わらないということはないのでは……。
「必」も3通りの筆順がありますが 心から書くのは誤りですね。
「左」と「右」の筆順の違いは、文字の成り立ちを知ればよく判ります。金文での画像を見ていただくとわかるのですが、上の部分は手を横から見た形です。真ん中に長く伸ばした部分が腕、折れ曲がった「U」を横向けたようになった部分は指なのです。親指と人差し指を開いて横からご覧ください。
左→ 右→
指の部分を先に書き、後から腕の部分を書きます。そうすると、「左」の1画目は横線、2画目は左払いということになり、「右」の1画目は左払い、横線(横一)が後になります。「左」「右」の筆順が違うことがおわかりかと思います。
★なるほど、「書きやすさ」による「筆順」のほかに、「文字成り立ち」による「筆順」もあるのですね。
A. ぞうさんきりんさんから
久しぶりのメールです。いつも楽しく読ませていただいてます。
今日、たまたま息子の漢字ドリルのマルつけをしていて、いつも通りに解答も見ないで(まだ3年生なのでそれが可能。高学年になってくるとそうもいかなくなるでしょうが)さーっとマルつけをして間違いを直させていたら、出てきました! 私が間違って覚えていた書き順の漢字が!!
「物」という字の偏の「牛」に似た部分の正しい書き順が、1ノ、2一、3|、4一(正確には真横に引く一ではなく右肩上がりにスッとはらう形のもの)だったのです!
「これ!間違ってるよ!」
と語気鋭く指摘した私に、
「えーでも学校ではこう習ったよ」
と反論する息子。
さっと漢和辞典を出して、
「ほーら!しっかり見なさい」
と示すつもりが、
「あれれ!! お母さんの方が間違ってた……、ゴメン」
となってしまいました。
「必」「飛」などきちんとかけて当たり前、日ごろから書き順には自信がある方だったので、少なからずショックな午後でした……。
ちなみに、「牛」は、1ノ、2一、3一、4で最後に|という常識的な書き順です。なぜ部首にかわると書き順が変わってしまうのか、それとも見た目は似ているように見えても「牛」と偏の「牛」は別のルーツを持つ字なのか、その辺は調べなかったので分かりません。
子どもの頃、学校ではじめて習うときには、先生がきちんと書き順も教えてくれたわけですから、正しい書き順で書いていた時期もあったはずなのでしょうが、いつの時点で乱れた書き順に変わってしまうのでしょう……。
思うに、高校生、大学生になると、「ひとまず読めればオッケー」となっていきがちで、テストで書き順などほとんど問われることもなくなります。授業の板書を書き写したり先生の話をメモったりと、書くスピードを上げることが最優先されるようになってもきます。
大勢の人が同じような書き順間違いをしているような字は、おそらくその方が効率的に一文字を書き終えられるというような「合理化」の結果生じる確信犯的な間違いも多いのではないかなぁと思ったりもしましたが、どうなのでしょう?
というのも、私はかつて(記憶はあやふやですがたぶん高校時代)、書く手間を惜しむあまり、「美」と書くときに「羊」と書いてから「大」ではなく、「八の逆さま」のあと「一」を一気に4本書いてから縦に長ーい「人」と、あえて書いてしまったことがあります。一度だけの過ちで終わらせるつもりが、書きあがりの字形もさほどおかしくなく「けっこう便利な書き方かも」と思ってしまったことから、イケナイ書き順と強烈に意識しながらもやめられなくなり、20年以上経ってしまいました。
自分の名前の一文字だというのに、今では正しい書き順では書けません。窓口など人前で氏名を記入しなくてはいけないときなど、「恥ずかしい……」と思いながらも手が勝手に正しくない書き順で書いてしまうので、もう変えられないと思います。私の場合、若かりし頃のあの出来心が書き順間違いのターニングポイントだったと思います。
私事に話がそれてしまい申し訳ありません。「物」の書き順違い発覚事件が、タイミングよく我が家で起きましたので、報告かたがたメールを送らせていただきました。
★牛編の場合は、次に右側に旁(つくり)を書くことになります。だから、おっしゃるような筆順になるのでしょうね。
A. トンビーさんから
私が間違えて覚えていたのは超メジャーな文字である「平成」の「成」の書き順です。
正しくは「ノ」を書いてから横棒、そしてその下の「フ」、それから横棒の上から右斜め下に大きく払って、そこに小さく「ノ」を掛けて、最後に右上に点です。
私はずっと、横棒を最初に書いていました。間違いに気付いてからは日記に「平成20年10月2日」などと、わざわざ年号まで書いて正しい書き順を定着させようとしました。
半年くらい続けて結構書きなれてきたのですが、私には横棒を最初に書いた方が書きやすいため、結局もとの書き順に戻してしまいました。
ちなみに宮城県や安城市の「城」の字の右側は、「成」と同じ書き順ですけど、当然ながら私は間違った書き順で書いていました。
皆さんは正しい書き順で書いていますか?
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