--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.796 (2009.12.05)

Q. 大根足ですよさんからの疑問

「ショートケーキ」って何ですか?
「ほらほら、イチゴが乗ってて……」
と言う人が多いのですが、イチゴが乗っていたら、ショートケーキ? それは、違うでしょと思うのです。
 お店によっては、「イチゴショート」と表示してありますから、「バナナショート」も「キウイショート」も、作ればあるのだと思うのです。
 ということは、「ショートケーキ」って何なのでしょう? 
そもそも、この場合の「short」とは、どういう意味なのでしょうか?

そうです! 私も知りたかったのです。
 こういうそもそもって疑問、なかなか恥ずかしくて聞きにくいのですよね。
 
No.696で、野球の「ショート」に関する疑問もありました。(星田)


A. ナカグチさんから

 短い時間でできるから「ショート」だと、聞いたことがあります。

A. ラケルさんから

 ショートケーキというのは、ショート「タイム」ケーキだと、どこかで聞いた記憶があります。

その「説」を、詳しく知りたいです。(星田)

A. しげ3さんから

「ショートケーキ」の「ショート」は、もともとは材料にショートニングを使用したケーキと聞いた覚えがあります。
 ただし、現在の日本ではカットしていない状態(ホール)に対して、小さくカットしたケーキを「ショートケーキ」と呼んでいるようです。

A. ごんたさんから

 今回はボツ覚悟で送ります(汗)
 私はこの疑問に対し、

・「ショート」とは短いという意味ではないだろう
・「ショートニング」という料理素材(油脂の一種でした)に関係があるのではないか?

と考え、その辺をキーワードに調べてみました。
 ショートニングは焼き菓子などに使われ、「short」という形容詞が語源とされており、「さっくり」などといった意味がこの言葉にあるそうです。
 そして、ショートケーキはアメリカのお菓子である「ショートケイク」が日本に伝わった際にアレンジされ、現在の形に変わったそうなのです。
 本家(?)のショートケイクは素材がスポンジケーキではなく、ビスケットのようなサクサクした生地を使っているそうです。
 ショートケーキとは本来、サクサクした食感があるお菓子をさすものだったのに、アレンジのせいで語源とは全く違う物に変わってしまったのですね。
 多分、日本のショートケーキをアメリカ人が食べたら、おいしいけど複雑な表情をするのではないでしょうか?

A. 賢さんから

 本来の「shortcake」の定義は、「ショートニングの入った生地と果物で作ったケーキ」です。
 日本語では生クリームも使っているものを指すことが多く、また俗語として狭くイチゴショートのみを指すこともあります。
 本来の意味でいえば、バナナショートもキウイショートもありますが、狭義のショートケーキはイチゴショートでしょう。
 イチゴが乗っていればショートケーキというのは、日本ではイチゴショート以外のショートケーキが少ないための勘違いと思われます。
 ショートは材料の「ショートニング(shortening)」の前半分を取ってショートです。英語の形容詞で「short」と言うだけで、「壊れやすい」「さくさくした」という意味があります。ショートニングの分量が多かった菓子は壊れやすいためです。

A. ふぉとらさんから

 アメリカのお菓子である「ショートケイク」が、そもそもの日本人がイメージしているショートケーキの大元になっています。
 日本人のイメージしているショートケーキ。イチゴののっているやつ。あれは、日本で改良されて作られたケーキです。パスタで言うならナポリタンみたいな(笑
 不二家がアメリカのお菓子のショートケイクを日本向けに改良(ビスケット地のような部分を高級感を出すためにスポンジにして)して、日本で最初に販売したのが、広まったのです。
 ショートケーキ、つまりはショートケイクの「ショート」とは、「ショートニング」というサクサクした食感を出す油脂の一種を使うためこう呼ばれています。
 ちなみに、スポンジを使用した日本版ショートケーキは、今ではアメリカなどにも逆輸入されていて、好評ですよ♪ ただ、まだまだメジャーではなく、一部のおしゃれなお店などにしか販売されていませんが……。