Q. ★雑木話★#151からの疑問
》「鳩時計とはとバスと鳩笛については気にならないけど、鳩胸と鳩麦はすこし気になる
》なぁ。なぜ、『ハト』なんだろうね?」
鳩胸については、本文の中で、ほぼ解決されているのだが、鳩麦については、まったく手つかずの状態。
鳩麦とハトの関係は何なのか? ご存知の方は、教えてください。是非!
A. えがわさんから
「鳩麦」情報です。
鳩麦って、かたちがずんぐりしています。それがハトの胸に似ているから「鳩麦」っていうんじゃないでしょうか。
ではまた
A. まいかさんから
鳩麦の件ですが、私は単に、かつてトウモロコシの輸入される前までは、飼料として栽培された作物として、
「ハトの食べる麦」→「鳩麦」
として命名されたと認識していました。が、それだけでは、如何にもつまらないですよね?
ずんぐりとした形状からの命名ならば、英語名ももしかすると同様かもしれないと思い、調べてみました。すると、英語名は何と、「Job's
Tear(ヨブの涙)」というのだそうです。
ヨブは勿論、聖書でお馴染み。キリスト教圏では親しみ深い予言者の名前です。形状を「涙型」と見たの命名なのですね。
ところが、学術名を見て、今度はまた頸を傾げてしまいました。ラテン語名の「ヨブの涙」、つまり「Lacryma-jobi」は、ジュズダマのことなのです。ハトムギは「Coix
ma-yuen」となっています。いったい、なぜなのでしょう?!
疑問を解決しようとして増やしてしまいました。。うーむ。ハトムギとジュズダマは、日本では明らかに別の作物ですよね? もしかして、西洋では区別されてないのでしょうかねぇ?
★ 星田から注 ★
■ ハトムギ ■
イネ科の一年草。茎葉は粗剛で、ジュズダマに草姿がよく似ていて,変種とされる。しかし穀粒の殻が指で押せば割れる程度にうすく、ジュズダマのような硬いホウロウ質にならない点で異なる。
A. masakimさんから
清水桂一編『たべもの語源辞典』(東京堂出版 昭和55年)に次のように載っています。
――食用種のハトムギも二種あり、シコクムギ(清国麦が訛ったものである)またトウムギ(唐麦)と呼ばれる種とチョウセンムギがある。…(中略)…トウムギとチョウセンムギをひっくるめて、近代にハトムギといったのである。ハットムギ(八斗麦)がハトムギとなった。
岐阜県一部でハチクボ、宮城県の一部、茨城県の一部、栃木県の一部でハチコク、愛知県の一部でハチボク、岐阜県の一部と兵庫県の一部でトウムギ、兵庫県の一部でシコクムギ、岐阜県の一部と兵庫県の一部でチョウセンムギ、岐阜県でコロボウムギ、広島県の一部でコロボウ、山梨県の一部でシロムギとよばれている。
山本直文『新版 食物事典』(柴田書店 1966年)には、
「種子は、灰二引の鳩の羽のように光り、楕円形で食用にも薬用にもなる」
とあり、鳩が語源と考えているようです。
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