Q. 百合子さんからの疑問
依然、この「素朴な疑問」のNo.001で、バナナの皮のむき方について、話題になったことがありましたね。
http://tadahiko.c.ooco.jp/GIMON/QA/QA001.HTML
カナダ、アメリカ、イギリスに在住したことがありますが、どこでも根元からむいていたようです。
でも、みかんは別です。どの人も、全くむき方を知らないようで、めちゃめちゃに細かく、皮を引き千切り、はぎ取ります。
日本では、大体へたの反対方向から(へた側からという人もいますが)放射線状にむくと思うのですが、これってもしかしたら、日本だけなのでしょうか?
どなたか、正しいみかんのむき方をおしえていただけませんか?
★ついでに、疑問があります。
「食べ物を投げてはいけません!」
と叱られつつも、ミカンを食べる前にみかんを数回投げてしまいます。でも、こうすると投げずに食べたみかんよりも、甘く感じるのですが……。
これって、気のせいなのでしょうか?(星田)
A. ハリーさんから
みかんを投げると甘くなるのは、普段は奥に引っ込んでる甘い成分がぶつけられることによって、外に出てくるそうですよ。
詳しいことは忘れましたけど。昔、関西ローカルのテレビ番組『探偵ナイトスクープ』でやってましたよ。
A. たけしさんから
みかんのへたの無い側から花びらのように、3〜4分割して開きます。それから実も同じようにすこしだけ開き、そのうちの1かけら(2〜3個)だけを、へたから伸びているスジを切らないようにして皮に押し当てて中央から外方向へ転がすようにすればきれいにスジが取れます。
で、食べた後の皮は、風呂敷を畳むようにして包み込んで、ひっくり返してへたを上にして置く。
――というのは食べ方の作法であって、「正しいむき方」とは違うのかな?
それからみかんを投げると甘くなるっていうのは、『所さんの目がテン』でやっていました。果物に何らかの刺激を与えると、すっぱい成分が消費(?)、発散(?)されるので、相対的に甘くなるのだそうです。
A. FZさんから
さて、私は和歌山の有田に在住ですので、みかんの正しい剥き方について一筆。ちなみに両親はみかんの専業農家であります。
どれが正しいというようなものは無いと思いますが、うちも含めて近所のみかん農家の人たちは一般に、以下のようにしております。
まず枝の切り口の裏側から2つに割ります。このとき分割してしまわずに、最後をすこし残しておきます。次にこの2つをさらに2つに割り、みかんを4等分した形にします。そのあとは4等分された実の部分を取り出し、それを一気にほおばる。このとき、フクロを1つずつ食べるのではなく、あくまで4等分の1を一気に食べるのです。ただし、それはサイズによりますが……。たとえば2L級のものなら大きすぎてなかなかこうも行きません。
A. こみゃんさんから
昭和40年頃に、山形県出身の大工さんに学んだ方法です。
ミカンのへたを北極点にしておいて、北緯10度か20度あたりに爪を立ててへこませる。次に周りから押してブカブカさせて、へこませた北緯の線で切る。切ったところをパカッと開けて中身の房を取り出し食べる。フクロやバカ(白い繊維みたいな紐)は、「みかんの壺」の中にしまう。
最後に、「蓋」を元の向きのまま「壺」に押し込む。ミカンを多く食べても積み重ねることができるので、整理が簡単!
『伊藤家の食卓』にも出せそうな程の技です。以来30年あまり私はこの剥き方です。
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