★雑木話★
ぞうきばなし

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 ● 第十八段 ●  ちょっと太ってきたかな?

 最近どうもいけない。体重が増加傾向にある。外見からは、そんなに太っているとは見えないらしい。それがいけない。他人に責任を転嫁するわけではないが、
「近ごろ、太ってきたんじゃないの」
とでも言われたら、少しは気をつけるようになるのに。

 甘いものがいけなのか、それとも、短時間に食事を終えてしまうのがだめなのか。はたまた、運動不足がいけないのか。考えてみると、要因はいくつもある。

 身長が177cmで、体重が74kg。この数字で、「太っている」といえるのかどうか。太ってきていることは事実なのだ。体重計の針が65を指していたのが、ついこの前のことのように思い出されるのだから……。

「太っている」というのは、やはり、「標準と比べて」太っているということだろう。標準からどれくらい離れていたら、「太っている」といえるのか。まずは手元の辞書で、「肥満」を調べてみよう。

■ 肥満 ■
体重が標準体重を20%以上上回ること。原因のほとんどが、過食と運動不足である。

 う〜ん。原因まで書いてあったのが、あまりうれしくないぞ。先へ進もう。次は、標準体重だ。

 調べてみて初めて、いろんな方面で標準体重を気にしていることが分かった。厚生省、大学の医学部、生命保険会社、etc。それぞれの立場で、標準となるべき体重の算出方法や表をつくっている。

 最近よく使われるのが「ボディマス指数」だ。Body Mass Index だから、アルファベット3文字に略して、BMI。聞いたことあるでしょ。
 BMIの求め方は、体重(kg)を身長(m)の2乗でわる。身長を表す単位はメートル。センチメートルではない。
 私の場合、

  BMI=74÷(1.77×1.77)≒23.6

 日本肥満学会では、BMI22の場合が「標準体重」。25以上の場合、「肥満」。18.5未満である場合、「低体重」としている。

 私は「標準体重」は越えているが、ま、気にするほどのことではないだろう。助かった。今日も健康だ。


【メモ】
◆BMIの式を逆さまに使うと、標準体重を知ることができる。

  22×1.77×1.77≒69

 69kg かぁ。もっと落とさないとダメだな。

◆BMIの発想はすごい。自分の体重を、1辺の長さが自分の身長と同じである正方形の面積でわるということだ。
 つまり、体重というものは、身長の2乗に比例するという考え方なのだ。簡単な式だ。統計と経験から出てきてるのだから、本当なんだろう。
 でも、私は、「体重は、人の体積に比例する」。つまり、「体重は、身長の3乗に比例する」という気がするのだが、いかが。

◆「体重は、身長の3乗に比例する」という発想の体格指数は、やはり存在した。「ローレル指数」とよばれるものだ。
 身長(kg)を身長(cm)の3乗でわる。出てきた値が小さくなりすぎるので、あとで10の7乗をかけ算する。そうすると「ローレル指数」が求められる。通常、130程度で標準的な体型とされる。プラスマイナス30以上となると、太りすぎ・やせすぎと判断される。
 私の場合、

   74×10000000÷(177×177×177)≒133

 やっぱり、大丈夫のようだ。

◆「勘亭流」と呼ばれる書体がある。歌舞伎界で使われる独特の肉太書体だ。

◆漢字で「心太」と書くと、「ところてん」

◆そうめんと冷やむぎは、太さが違うだけである。

◆ストッキングやタイツの繊維の太さを表すときに使う単位がデニール。長さ450mの糸が0.05gの重さのときの太さを1デニールという。

◆糸の太さを表すのに、番手という単位が使われる。数が大きくなるほど、糸は細くなる。

◆ミシンに使う針には番号がついている。一般に番号が大きくなると、針は太くなる。

◆声の高い低いは、声帯の太い細いによるのではない。声帯が長いと低い声が出せる。

◆太っている力士はアンコ型。痩せている力士はソップ型。

◆プロ野球で使われるバットの最も太い部分の直径は、7cm以内と決められている。

◆大腿骨。人間のからだを作る骨の中で、1個の骨としては最も太くて長い骨だ。

◆「長い物には巻かれよ」と同じ意味のことわざ、「太い物には呑まれよ」。

◆クレッチマーの体型分類は類は大きく3つ。「肥満型」「細長型」と「闘士型」。彼は、それぞれのタイプに特有の性格があるという。


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