★雑木話★感想集
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ありがとうございました。


第16集

感想No.160 (2002.01.17)

★雑木話★への激励のお便り!

 玄次さん 

 名古屋で中学校の社会科の教員をやっております。生徒が(私も)「へぇー」と思えるネタはないかと思い、1年半くらい前から登録して拝見しております。
 本でも雑学の知識は当然高まるのですが、メルマガは「次はなんだろう」という期待感からか記憶の定着がよいような気がします。
 私は、生徒からは雑学王の異名を誇ってはおりますが、貴兄などの先人たちの恩恵を受けて日々精進しておるのが現状です。
 このような、しがない先生の日々の授業のネタにもなっておりますので、頑張って面白いネタを紹介し続けてくださいね。

お言葉うれしいです。力になります。(星田)


感想No.159 (2002.01.12)

● 第九十二段 ●  ディズニーの暗号

 うにうにさん 

 今回の★雑木話★の感想というか余談というか……。
 最近,あちこちのウェブページで「ギリシャ数字」という言葉をよくみかけるようになりました。そのほとんどが、
「丸つき数字やギリシャ数字は機種依存文字なので、メールやホームページで使うと、読み手によっては文字化けしてしまいます。半角カタカナとあわせて、これらの文字もインターネットでは使わないようにしましょう。」
といった記述のもの。明らかに、インターネットの初心者向けの注意書きです。
 丸数字はよく見ますが、メールやホームページでギリシャ数字を使っている初心者がいったいどれだけいるのでしょうか。ユークリッドの幾何学原論や新約聖書を原語で読もうと思ったら、ギリシャ数字の知識が必要になるでしょうが、数学史や科学史、西洋古典などに関するページやメーリングリストならともかく、インターネットの初心者(ベテランでも)でギリシャ数字を必要とする人がそう多いとは思えません。
 たぶんローマ数字のことをギリシャ数字と思いこんでいるのでしょう。検索エンジンで、「ギリシア数字」「ギリシャ数字」をキーワードにして探すと相当数のページがヒットします。あまりにも多いので、最初は一瞬、自分が今まで長年間違えてローマ数字と呼んでいたのか、と思って調べ直したほどでした。
 この誤用がどこから始まって、どのように広まったか、興味深いものがあります。
 ちなみに,本物のギリシャ数字はここで見られます。
 
http://132.236.125.30/numcode.html

これは、ぜひ、見てみなければ!(星田)


感想No.158 (2002.01.03)

● 第六十五段 ●  いく桃、くる桃

 ZACさん 

 今回は、ドップラー効果。またまた嬉しい話題です。
 ドップラー効果といえば、ハッブルです。ハッブル宇宙望遠鏡の名前のもとになっている天文学者。
 ハッブルは、天体(といっても銀河系外の小宇宙(銀河)、あの渦巻型のやつ)を観測し、スペクトル型を測定していたのです。そこで、不思議なことを発見。銀河のスペクトル型が波長の長い方(つまり赤い方)にずれていたのです。で、より詳細に研究してみると、遠い銀河ほどより赤い方にずれている(赤方偏移)。つまり、遠い銀河ほど高速度で我々の銀河系から遠ざかっていることが分かったわけです。
 遠い銀河ほど高速で遠ざかるということは、ふくらむ風船の表面(中ではなく表面というところがミソ)のように宇宙が膨張していることを示している。これが、ビッグバンによって宇宙ができたという理論の最初なのです。
 ところで、これ以前、アインシュタインは、自らの一般相対性理論を使って、宇宙を「記述」していたのですが、この式の中に「宇宙項」という定数を入れていました。実は、一般相対性理論で「素直に」宇宙を記述すると、宇宙は定常ではいられず、膨張か収縮かいずれかの状態にあるのです。
 アインシュタインがこれを考えた当時は、宇宙が膨張していたり収縮しているという観測もなく、また、そうであるとは誰も想像すらしていなかったので、アインシュタインは、宇宙が定常であるように、「宇宙項」を式に入れたのです。
 ところが、ハッブルの観測と研究によって、宇宙が膨張していることが明らかになると、アインシュタインは、この宇宙項をはずし、「我が人生で最大の過ち」と反省したようです。
 理論的に素直に宇宙の状態を式に表していれば、アインシュタインは、宇宙の膨張を理論的に予測した科学者としても名を残したかもしれません(そうでなくとも、アインシュタインが20世紀最大の科学者であるのは衆目の一致するところでしょうけど)。
 というわけで、すごく遠い天体も、この赤方偏移(光のドップラー効果)を使って距離を測れるようになっているのです。
 ところで、光の速度は有限ですから、遠い天体ほど昔の姿を見ていることになるのですから、最も遠い天体を見つければ、最も昔の宇宙の姿を見ることに近づくわけです。
 現在、最も遠い天体は、およそ130億光年のところにある準星とよばれるもので、この準星の正体については、どうも「銀河の卵」ではないかというぐらいしか分かっていないようです。

 もう一つ、ウマに乗りにくい桃尻について。
 桃尻で有名(?)な戦国大名といえば、今川義元。
 本当に桃尻だったかは定かではないが、時代劇では、義元は、騎馬姿で登場しない。いつも輿に乗って出てくる。義元が貴族趣味だったからかもしれないが、本当に桃尻だったからかもしれない。
 織田信長は、義元の首実検はしたから義元の顔は知っているだろうが、たぶん「尻実検」はしてないだろう。信長に聞いてみても、事の真偽は分からないだろうな。

いつもご感想をありがとうございます。勉強になります。(星田)


感想No.157 (2001.12.26)

● 第五十一段 ●  しし座のあなた

 うにうにさん 

 星の命名法に関する記事がありましたので,すこし補足しておきます。
 肉眼星に、西から東に番号を振っていく方法を「フラムスチード名」といいます。番号は各星座ごとにふられますので、「○○座○○番星」という言い方になります。
 一方、星座内の星にギリシャ文字を振っていく方法を「バイエル名」といいます。(フラムスチードもバイエルも天文学者の名前です。)多くの星座では、最も明るいものをα星とし、以下β、γ……と続きます。ただし、これは必ずしも厳密ではなく、星の並んでいる順に文字を振っていった例もよく見られます。
 たとえば、北斗七星の星は、ひしゃく部分から柄のほうに向かって、α(1.4)、β(2.4)、γ(2.4)、δ(3.3)、ε(1.8)、ζ(2.3)、η(1.9)と順次つけられています。かっこ内は等級ですが、明るさの順とは一致しません。
 また、ふたご座の話が出ていましたが、これはおそらく、年齢の順序に合わせただけであって、別にバイエルの命名後にカストルが暗くなったり、ポルックスが明るさを増したわけではないと思います。
 次に、へびつかい座の件。
 ZACさんが言われた通り、黄道は昔から(へびつかい座が作られたときから)へびつかい座を通っています。ところが、「13星座占い」の本を見ると、たいてい
「地球の自転軸が動いたために、黄道が動き、12星座から13星座になった」
といった説明があります。なかには、
「1000年以上も前、一つの星座が黄道上にすっと入ってきました」
などと(正確な文章はいま手元にありませんが)まるで見てきたかのような大嘘を書いている本もあります。
 地球の自転軸が26000年を周期として動いているのはその通りで、「歳差運動」というのですが、これによって動くのは黄道ではなく天の赤道です。またその結果、春分点(黄道と天の赤道の交点)も動きます。一方、黄道が動くためには、地球の自転ではなく公転軌道が動く必要があります。実際、公転軌道も年々動いています(惑星歳差という)が、その大きさは、自転軸の動き(日月歳差)に比べるとごくわずかです。
 となると、昔からへびつかい座が黄道にかかっていたのにもかかわらず、なぜ黄道13星座ではなく12星座になったか――という疑問が残ります。これについては、きちんと調べていないのですが、とりあえず

・へびつかい座の中で黄道が通っているのは足の辺りのごく一部である。黄道が星座の中心部分を通らないというだけなら、しし座やさそり座もそうだが、それらの星座に比べると、へびつかい座は巨大なので、あまり黄道上という感じがしなかった。
・13よりも12のほうが美しい数字と感じられた

……といったあたりではなかろうかと推測しています。

うにうにさん、今年も、ありがとうございました。
 うにうにさんの回答が読めるのも、このメルマガだけ? んなことないか。(星田)


感想No.156 (2001.12.20)

● 第百六十五段 ●  12年に一度、階名で歌おう

 ZACさん 

 絶対音感の話がふれられていたのですが、赤ちゃんの産声、「オギャー」だか「フンギャー」だか明確な音は分かりませんが、どうも、世界各国共通で「ラ」の音程だそうです。
 何かで聞いた話で裏をとっていないのですが(たぶん、大昔のクイズ番組だったような……)、テレビなど赤ちゃんの声を聞いてみると、確かに、どうもそのようなのです。
 正しいという自信があれば、「赤ちゃんの泣き声は、何故「ラ」なのか」で「素朴な疑問」を出したいくらいです。それでは、また。

う〜ん、でも、いろんな「ラ〜」がありそうですね。(星田)


感想No.155 (2001.12.12)

● 第五十一段 ●  しし座のあなた

 ZACさん 

 星座の話題! またまたまた、嬉しいので書きます。
 α、β……のアルファベットの文字数では、ひとつの星座内の星が多い場合どうするのか?
 これは、肉眼で見える星(6等星以上)について、(ちょっと記憶あいまいですが)西から東に順番に1番から始まる数字で名前をつけているのです。これにはギリシャアルファベットで名前がついているものも含まれます。
 α、β……は、明るい順番に名前を付けているのですが、命名からかなりの時間がたっているので、明るさの順番が入れ替わっているものもあります。有名なところでは、ふたご座のカストルとポルックス。このギリシア神話の双子の名前を持ったα星とβ星は、今では、弟のβ星が1等星でα星の兄は2等星になってます。
「黄道上に12星座が(人為的に)配置されている」というより、黄道上にたまたま12星座があるのですが、星図をみていただくと明らかなように、実は黄道は、へびつかい座にも通っているのです。これは大昔から、そうなのですが、数年前、一時的にはやった「13星座占い」はこれをもとにしているものです。
 なお、くじら座も黄道にかすってます。
 また、星占いの星座に当てはめる1年の誕生日は、均等に12等分され、1星座が30日程度となってますが、実際の星座の大きさや黄道が通っている長さはまちまちなので、太陽が黄道上にいる期間と12星座の誕生日当てはめは一致していません。

今度、各星座のα星の名前リストでも作ってみっかな。(星田)


感想No.154 (2001.12.09)

・ 第四段の一 ・  7分の1を小数で

 究極の暇人さん 

「第四段の一・7分の1を小数で」拝見しました!!
 私も以前から「142857」に興味を持っていましたので、同じ性質を持つ整数を計算したことがあります。とりあえず108桁で、

00917 43119 26605 50458 71559
63302 75229 35779 81651 37614
67889 90825 68807 33944 95412
84403 66972 47706 42201 83486
23853 211

なんてのはどうでしょうか?

ひぇーです。これが、循環するんですね。(星田)


感想No.153 (2001.12.06)

● 第十九段 ●  インドの円

 うにうにさん 

 今回の★雑木話★を読んで、これを改良した「インドの同心円」を思いつきました。
 日の出と日の入り時の太陽を用いて観測するのは、確かに至難の業です。しかし、要は東西に対称の位置に太陽が来るようにすればいいわけですから、こんな方法はどうでしょうか。

(1) 地面に垂直に棒を立てる。
(2) 棒のまわりに同心円をたくさん描く。等間隔でも、そうでなくてもよい。
(3) 1〜2時間おきぐらいに、棒の影の先端に印をつけていく。時間は、等間隔でも、そうでなくてもよい。
(4) その印を結ぶ滑らかな曲線を描く。(ちなみに、春分・秋分のときは東西方向に伸びた直線になり、それよりも夏側の半年間は北に凸、冬側の半年間は南に凸な曲線になる)
(5) 曲線と、各同心円との交点に印をつける。
(6) 一つの円あたり、交点は2つ(接していたり交わらない場合を除く)あるので、それらを結ぶ線分の中点に印をつける。
(7) それぞれの円についてつけられた中点を結ぶ直線が南北線になる。実際には観測誤差があるだろうから、棒の位置をとおり、かつ、中点群がその両側にうまく散らばるような直線を引けばよいだろう。(厳密には最小二乗法? もっとも昔のインドやエジプトの人はそこまで気にしなかったでしょうが……)

いつもながら、うにうにさんの発想力には感服いたします。(星田)


感想No.152 (2001.11.23)

● 第十九段 ●  インドの円

 大崎さん 

 ★雑木話★の中で、「指南」について扱われていましたね。
「指南」という言葉は「指南車」に由来します。下記のサイトが詳しいです。
http://www.tcp-ip.or.jp/~ishida96/karakuri/shinansha_jp.html

すごいですね。指南車をつくっちゃったんですね。(星田)


感想No.151 (2001.11.21)

● 第十九段 ●  インドの円

 ZACさん 

 大相撲の「向こう正面」の話題がありましてので……。
 大相撲の行司は、仕切中だけではなく、取組の最中も、常に(なるべく)正面(北)を向きます。激しい取組で行司が大きな力士に「追い回されたり」「圧迫されたり」しても、行司は、正面にはお尻を向けないように動いています。ごくごくまれに後ろ向きになりますけど、これはよっぽどのことです。
 あの狭い土俵の中で、しきたりによる、このような動きの制限があるにもかかわらず、力士の下敷きになったり、土俵から追い出されるようなことはめったにないというのはすごいことと思います。
 また、ごくたまに力士の下敷きになって怪我をする行司がいますが、こういう事情があるので、仕方ないとも思います。年齢の割には、ハードな仕事です。 だから、一人の行司は一日に、数番、上位では一・二番しか担当しないのかもしれません

枕の高さが気になる私は、枕の高さを指定して、枕を買いました。(星田)


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